高反発ドライバー、というものがあります。ドライバーを中心に、ドライビングクラブの反発係数を増すことで飛距離を伸ばそうというコンセプトで作られたものであり、実際にこのクラブを使うだけで飛距離をのばせるという便利なものです。
しかしこれがプロゴルファーの間で広まっていくと、せっかく設計したコースのバランスを崩すほどの効果を見せるなど、ゴルフとはなんなのか、最新のゴルフクラブを使えるかどうかで決まってしまうのか、といった波紋が広がりました。
そして日本でも2008年に完全に高反発ドライバーが使用禁止だとゴルフ協会が宣言し、競技だけでなく、アマチュアが遊びでするゴルフでも、高反発ドライバーは使わないようにするべきだ、と決定されました。これは2016年現在になっても、まだ禁止は続行しています。
しかし実際のところ、競技でもなく、友人同士のゴルフであれば問題ないのでは、と考える人の数は多いです。
また年齢を重ね、力の衰えを感じてしまう人にとって、飛距離というのはゴルフのモチベーションに大きな影響を与えるものです。違反をしたいというのではなく、かつての飛距離に近づきたいという気持ちを否定するのはおかしいでしょう。
他にも、練習をする時間がない人が効率よくゴルフを楽しむために高反発ドライバーを活用するのもおかしなことではありません。
スコアも、あえて記録しないとしておいたり、あるいは高反発ドライバー記録、とでもしておけば大きな問題にもならないはずです。
実際、2008年から時間が経つごとに、高反発ドライバーを売り出すメーカーが増えてきており、それに対してゴルフ協会は態度を軟化させています。規制そのものは変わりませんが、それぞれのプライヤーに応じた楽しみ方があるので、といったことを述べ、一定の理解を示すようになってきました。
ただし、誰が使っても高反発ドライバーは遠くまで飛ばせるというものではありません。
そもそも、ボールにクラブの力が伝わらなければ高反発ドライバーであっても効果が発揮できませんから、正しいスイングが必要です。
またボールが飛ぶには、打ち出されたスピード、角度、スピンで飛距離が決まりますが、スピンは多すぎると上がりすぎてしまいますし、少なすぎるとうまく上がりません。反発係数が高くても、スピンが少ない人がさらにスピンを落とすようなクラブを使ったり、スピンが多い人がさらに増やすようなクラブを使ってしまえば逆効果です。
高反発ドライバーだから飛距離が伸びる、と安易に考えるのではなく、通常のクラブと同様に、自分にあったものなのか、また自分のスイングを見返す機会にしても良いでしょう。
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