ゴルフにおいて、ボールの飛距離を決めるものの要素の一つに、ドライバーの反発係数(COR)が挙げられます。何の規制も無ければ、フォームをしっかりと固めるだけで、後はひたすら反発係数の高い、いわゆる高反発ドライバーに変えていくだけでどんどん飛距離は伸びていきます。しかし、どのようなスポーツにも制約はつきもので、ゴルフ界にもそれを規制するルールがあります。それが「SLEルール」と呼ばれる決まり事です。「SLE」とは「Spring Like Effect」の頭文字をとっており、ドライバーのボールを飛ばす力のことを指しています。
高反発ドライバーを利用するのであれば、このSLEルールは必ず知っておかなければなりません。なぜならこのルールは「高反発ドライバーを規制するために作られたルール」だからです。「反発係数0.83を超えるドライバー」=違反ドライバーであると定義されています。このルールは2008年より施工されていますが、施工の裏側には行き過ぎたドライバーの飛距離競争があるといえます。あまりにドライバーに飛距離がゆだねられるようになってしまい、ゴルフというスポーツの本質が失われてしまうことを危惧したアメリカの2大ゴルフ協会USGAとR&Aが施行したルールです。日本のゴルフ協会であるJGAはR&Aの規定に準じているため、日本国内でもSLEルールに不適合なドライバーは違反ドライバーとして扱われます。対して現在、正式な場で使われるドライバーはSLEルールに準拠しており、これを「SLEルール適合モデル」と言います。いわゆる低反発ドライバーです。もしもどのような場合でも違反にならないようなドライバーを買いたい、という場合にはSLEルール適合モデルの中から探すことで解決できます。さて、ここまでSLEルールについて「違反」だと記載してきましたが、何も法律に違反するようなものではありません。利用シーンによっては高反発ドライバーを利用しても良い、利用したほうが良い場合がありますので次項でご説明いたします。
競争の中で優勝を目指すというのは、ゴルフの「スポーツとしての」一面だと思います。しかし、皆様の中にはこう言った方もおられるのではないでしょうか?「リフレッシュのためにゴルフをやっている」「休日の息抜きのために」こう言った場合は、開放感あふれる大自然の中で、思い切りゴルフボールを打つことで気持ちをスッキリさせるというゴルフの別の一面が表に出ています。そして、実は高反発ドライバーはこうしたリフレッシュの場で使うことが非常に効果的だと考えられます。当然、SLEルールの適用される大会などの正式な場や仲間内であってもある程度ルールを決めてやるようなコンペの場で高反発ドライバーを使うことはあまり好ましくないかもしれません。この場合はSLEルール適合モデルを利用するようにしなければなりません。しかし、気の合う仲間たちと心ゆくまでリフレッシュしたいという時には、SLEルールは関係してきません。そうしたリフレッシュ目的のゴルフの際には、最新の高反発ドライバーを使っていつもより遠くまでボールを飛ばしてみるとより心が晴れやかになるのではないでしょうか。SLEルールについてはしっかりと理解して頂いた上で、高反発ドライバーを上手に活用していきましょう。
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