ゴルフをしている人なら一度は「高反発」という言葉を聞いたことがあると思います。ゴルフクラブの技術の進歩は目覚ましく、大きな飛距離が出せる製品が増えてきました。ゴルフにはホールごとに規定打数が定められていますが、あまりにも飛びすぎるクラブでは規定打数の意味をなさなくなってしまいます。そうした経緯で2008年にSLEルールが定められました。SLEとはSpring Like Effectの略でドライバーの反発係数を制限するものです。反発係数は0以上1以下で表され、1に近づくほどよく反発します。SLEルールで反発係数が0.830を越えるものを不適合とすることが定められました。一般的に、「高反発ドライバー」というと、反発係数が0.830を越えたルール不適合のドライバーのことを指します。ルール不適合ということですので、公式競技で使用すると失格となります。しかし、プライベートでゴルフを楽しむ人にとって高反発ドライバーは人気があります。
SLEルールに適合したドライバーは、反発係数が0.830より大きく抑えられています。それは、ドライバーを製造する際の個体による誤差で万一規定範囲を超えてしまうと問題があるからです。それで、ルール適合ドライバーは飛距離が出すぎないようになっており、一方ルール不適合のドライバーは、飛距離がでると言われているわけです。ルール適合のドライバーの飛距離に不満がある場合に、高反発ドライバーに買い替えることもできますが、加工することにより反発係数をあげることもできます。加工するのは新規に購入するのよりは予算を抑えることができます。また、個別に加工するので、ルール適合の最上限である反発係数0.830ぎりぎりまで上げることもできますし、SLEルールを無視して最大まであげることもできます。この辺りはリペアショップによって違いがあるので事前に確認しておくとよいでしょう。
高反発加工はドライバーのフェイス面を少しずつ削っていく方法が取られます。フェイス面が薄くなると、ゴルフボールが当たったときのフェイスのたわみが大きくなります。それがばねのようにボールを押し出すので初速が上がり飛距離が出るようになるわけです。リペアショップによって作業工程や仕上がりに違いがあります。シャフトからヘッドを外して加工するショップと抜かずに加工するショップがあります。また、フェースを削るので、スコアラインが消えてしまうわけですが、加工前と同じ位置にラインを復元するところと、そうでないそうでないところがあります。どのショップに依頼するかよく調べておく必要があるでしょう。ルール適合ドライバーの飛距離に不満を感じたら、高反発加工を検討してみるとよいかもしれません。もちろん、高反発加工したからといって100%飛距離が伸びることを保証しているわけではありません。練習とよい道具でゴルフを楽しみましょう。
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